犬と宿泊する際、留守番させることは可能?

犬と宿泊する際、留守番させることは可能?

犬と宿泊する際の留守番は、宿泊施設の規約と犬の状態によっては可能です。ただし、ペット同伴可の宿でも「客室に犬だけを残すことは禁止」「短時間のみ可」「ケージに入れることが条件」など、施設ごとにルールが異なります。予約前に、犬を客室で留守番させられるか、可能な時間や条件まで確認してください。

犬を客室で留守番させられるかは施設ごとに違う

「ペット同伴可」と書かれていても、犬を客室に残して外出できるとは限りません。ペット同伴可は、飼い主と犬が一緒に宿泊できるという意味に限られ、留守番の可否までは含まれない場合があります。

宿泊施設の対応は、主に次のように分かれます。

施設のルール 留守番の扱い
客室での留守番を禁止 犬を置いて外出できない
短時間のみ認める 時間、ケージ使用、連絡先の登録などの条件を守る必要がある
ケージ内であれば認める 備え付けまたは持参したケージに入れる必要がある
留守番の記載がない 可能と判断せず、施設へ確認が必要

規約に記載がない場合も、「禁止されていないから可能」とは限りません。吠え声、室内の破損、事故、ほかの宿泊者への影響などが問題になるため、予約前に施設へ直接確認するのが確実です。

留守番できるか確認するポイント

施設へ問い合わせるときは、「犬同伴可ですか」だけでなく、留守番の条件を具体的に聞きます。次の点を確認してください。

  • 犬だけを客室に残して外出できるか
  • 留守番が認められる時間の上限
  • ケージやクレートの使用が必要か
  • 犬を客室内で自由にさせてよいか
  • 食事中や入浴中など、短時間の留守番も禁止されているか
  • 犬が吠えた場合の対応や、飼い主への連絡方法
  • 清掃やスタッフの入室時に、犬を残しておけるか
  • ドッグランや預かりサービスなど、代わりの設備があるか

問い合わせる際は、「小型犬を1頭、飼い主が夕食を取る約1時間だけ、クレートに入れて客室で待たせたい」といったように、犬の大きさ、頭数、留守番の時間、方法を伝えると判断してもらいやすくなります。

留守番させるなら、犬の性格と体調も判断材料になる

施設が許可していても、すべての犬が旅行先で留守番できるとは限りません。普段からひとりで過ごせない犬や、環境の変化に強く反応する犬は、客室で不安になって吠え続けたり、物を壊したりする可能性があります。

次のような場合は、客室での留守番を避けるか、飼い主が付き添える予定に変更したほうがよいでしょう。

  • 自宅でもひとりになると強く鳴く
  • 知らない場所で落ち着けない
  • 分離不安など、ひとりで過ごすことに強い不安がある
  • トイレの失敗が多い
  • 病気やけががある
  • 室温の変化に弱い
  • ほかの人や物音に反応して吠える

旅行先の部屋は、自宅よりも音やにおいが多く、犬にとって慣れない環境です。自宅で問題なく留守番できる犬でも、宿泊先では同じように過ごせるとは限りません。

留守番させる場合に準備するもの

施設から許可を得て留守番させる場合は、犬が落ち着いて過ごせる環境を整えます。特に、普段使っている用品を持参すると環境の変化を抑えやすくなります。

  • 使い慣れたクレートやケージ
  • 普段使っている敷物やタオル
  • 飲み水と、倒れにくい器
  • 必要な量のフードやおやつ
  • トイレシートや処理袋
  • 首輪、リード、迷子札
  • 常用している薬がある場合は薬と投与方法のメモ

クレートを使う場合は、旅行当日だけ急に入れるのではなく、自宅で慣らしておきます。扉を閉めると強く嫌がる犬を、宿泊先で初めて長時間入れるのは避けてください。

留守番中の事故を防ぐための注意点

部屋を出る前に、犬が誤飲しそうな物や壊れやすい物を届かない場所へ移します。リードを着けたまま室内で過ごさせると、家具に絡まるなどの事故につながる可能性があるため、施設の指示がない限り外しておくのが一般的です。

また、エアコンの設定や水の量を確認し、犬が快適に過ごせる状態にします。窓やベランダ、玄関のドアは、犬が自分で開けたり飛び出したりしないようにしてください。

留守番中に犬が吠え続けると、ほかの宿泊者の迷惑になり、施設から戻るよう求められることがあります。外出先からすぐに戻れるよう、長時間の外出や連絡が取れない予定は避けます。

食事や入浴の間だけなら留守番できる?

短時間であっても、施設が客室での留守番を禁止しているならできません。また、短時間なら可能な施設でも、ケージの使用などの条件が付くことがあります。

食事会場へ犬を連れて行けない宿では、次の方法を検討します。

  • 犬同伴可能な食事場所を選ぶ
  • 部屋食やテイクアウトを利用する
  • 犬を預けられる施設内サービスを利用する
  • 飼い主のどちらかが犬と部屋に残る
  • 犬同伴で利用できる宿泊施設へ変更する

「夕食の間だけ」「大浴場に行く間だけ」と考えていても、規約上の扱いは施設によって異なります。予約時に、予定している外出の内容と時間を伝えて確認してください。

車内で犬を留守番させるのは避ける

宿泊施設の駐車場などで、犬を車内に残して外出するのは避けてください。外気温がそれほど高くない日でも車内温度が上がることがあり、日差しや換気の状態によっては犬が熱中症になる危険があります。

冬も、車内が低温になったり、暖房を止めたあとに体温が低下したりするおそれがあります。宿泊中に犬を置いて外出する必要がある場合は、車内ではなく、施設が認める客室内の留守番や預かりサービスを利用します。

留守番が不安な犬は、最初から付き添える予定にする

留守番の可否を迷う場合は、犬と飼い主が一緒に過ごせる宿泊施設や、食事・入浴の時間も犬を預けずに済むプランを選ぶのが現実的です。犬を連れて行けない予定が多いなら、犬を無理に同行させるより、自宅でのペットシッターや動物病院など、犬が慣れた環境での預かりを検討する方法もあります。

判断の順番は、施設の規約を確認する、犬の性格と体調を考える、留守番の時間を短くする、必要な準備をするです。施設が許可していても、犬が不安定になりそうなら、飼い主が付き添える旅行計画に変更してください。

犬と宿泊する際の留守番は、施設が明確に認めている場合に限り、条件付きで可能です。予約前に「客室で犬だけを待たせられるか」「何時間までか」「ケージが必要か」を確認し、規約に記載がない場合は施設へ問い合わせてから予約しましょう。