ペット同伴の宿泊で使う同意書には、宿泊者とペットの情報、健康状態、施設の利用ルール、事故や汚損が起きた場合の責任、緊急時の対応、署名・日付を書きます。ただし、必要な項目や補償の範囲は宿泊施設ごとに異なるため、施設が用意した書式がある場合は、その内容を優先してください。
ペット同伴宿泊の同意書に書く基本項目
| 項目 | 記載する内容 |
|---|---|
| 宿泊者の情報 | 氏名、住所、電話番号、メールアドレスなど |
| 宿泊情報 | 宿泊日、予約番号、部屋番号、利用人数など |
| ペットの情報 | 名前、種類、犬種・猫種、年齢、性別、体重、頭数など |
| 健康・予防情報 | ワクチン接種状況、ノミ・ダニ対策、既往症、現在の体調など |
| 利用ルールへの同意 | 客室以外での移動、リード、ケージ、食事、排せつ、入室禁止場所など |
| 損害や事故への対応 | 施設や備品の破損、汚損、他人や他の動物へのけがなどが起きた場合の連絡・負担 |
| 緊急時の連絡先 | 飼い主に連絡が取れない場合の連絡先、動物病院への相談や受診への同意など |
| 署名・日付 | 内容を確認して同意したことを示す署名、記入日 |
1. 宿泊者と予約の情報を書く
最初に、誰の宿泊に関する同意書なのか分かるよう、宿泊者と予約の情報を記載します。施設側が予約情報と照合できるように、宿泊日や予約番号も入れておくと確認しやすくなります。
- 代表者の氏名
- 住所
- 当日連絡できる電話番号
- メールアドレス
- 宿泊日とチェックイン・チェックアウト予定日
- 予約番号や予約名
- 同行者の人数
個人情報を記載するため、同意書を何の目的で利用するのか、保管期間や管理方法を施設が定めている場合は、その説明も確認します。
2. ペットを特定できる情報を書く
ペットについては、施設が宿泊条件を判断でき、万一のときに取り違えない情報を記載します。
- 名前
- 犬・猫などの種類
- 犬種・猫種
- 年齢または生年月日
- 性別
- 体重
- 頭数
- マイクロチップ番号や鑑札番号など、施設が求める識別情報
犬種、体重、頭数に制限がある宿では、予約時に伝えた内容と同意書の内容が一致しているか確認してください。変更や申告漏れがある場合は、記入前に施設へ連絡します。
3. 健康状態と予防措置を記載する
ペット同伴の宿泊では、他の宿泊者や動物への影響を判断するため、健康状態や予防措置について確認されることがあります。
- 宿泊時点で体調に問題がないこと
- 感染症の疑いがないこと
- ノミ・ダニなどの外部寄生虫対策を行っていること
- 必要な予防接種を受けていること
- 発情中、妊娠中、治療中などの状態
- 持病や投薬の有無
- 他の人や動物に対する攻撃性・強い恐怖反応の有無
「予防接種済み」とだけ書くのではなく、施設が証明書や接種日の記載を求めている場合は、その書式に合わせます。ワクチンの種類や接種時期などは施設によって条件が異なるため、同意書にない条件まで自己判断で補わないことが大切です。
4. 施設内で守るルールへの同意を書く
同意書の中心になるのが、ペットを連れて利用できる場所と、守るべき行動ルールです。施設の規約を確認し、抽象的な「迷惑をかけない」だけでなく、具体的な行動に置き換えて記載します。
- 館内や敷地内ではリードを付ける
- 客室以外ではケージやキャリーバッグを使う
- ベッドやソファに乗せる場合の条件を守る
- 食堂、浴場、プールなどの立入禁止場所に入れない
- 指定された場所で排せつさせ、排せつ物を処理する
- 無駄吠えや他の宿泊者への飛びつきを防ぐ
- ペットだけを客室に残す場合の条件を守る
- 客室内でのブラッシング、シャンプー、爪切りなどを行わない
- 持参した食器、トイレ用品、寝具などを適切に使う
特に、ペットだけでの留守番、寝具の使用、共用スペースの利用、同伴できる頭数は施設ごとの差が出やすい項目です。同意書に記載がない場合でも、宿泊施設の利用規約や予約時の案内を確認してください。
5. 破損・汚損・事故が起きた場合の扱いを書く
ペットが家具や設備を壊した、寝具を汚した、他人や他の動物にけがをさせたなどの場合に、どのように連絡し、費用を扱うかを記載します。
ただし、「どのような場合でも飼い主が全額負担する」と一律に書けばよいわけではありません。損害の範囲、清掃費や修理費の計算方法、保険の利用、施設側の確認手順などが定められている場合は、その内容を明確にします。
記載例としては、次のような内容が考えられます。
- 破損や汚損が分かった時点で、すぐに施設へ申告する
- 施設が状態を確認したうえで、必要な清掃・修理の対応を行う
- ペットの行動によって生じた損害について、施設の規約に従って対応する
- 他人や他の動物への事故が起きた場合、飼い主が施設へ報告し、当事者間で必要な連絡を行う
同意書だけで責任の範囲が決まるとは限らないため、施設の利用規約、予約条件、キャンセル規定、保険の案内も合わせて確認します。
6. 緊急時の連絡と受診について定める
宿泊中にペットが体調を崩したり、飼い主と連絡が取れなくなったりした場合に備え、緊急連絡先と対応方法を記載します。
- 飼い主以外の緊急連絡先
- かかりつけの動物病院名と電話番号
- 宿泊先から動物病院へ相談する場合の連絡方法
- 治療費や搬送費を誰が負担するか
- 飼い主と連絡が取れない場合の対応
動物病院の受診を施設が代行できるか、どのような場合に連絡するかは、施設の運用によって異なります。施設側が行える対応と、飼い主が負担する費用を分けて書くと、緊急時の行き違いを減らせます。
そのまま使える同意書の記載例
以下は一般的な項目を整理した例です。実際に使用する場合は、宿泊施設の規約や地域のルールに合わせて修正してください。
ペット同伴宿泊同意書
私は、以下のペットを同伴して宿泊するにあたり、宿泊施設の利用規約およびスタッフの案内を確認し、これを守ることに同意します。
宿泊者情報
氏名:
住所:
電話番号:
メールアドレス:
宿泊日:
予約番号:
ペット情報
名前:
種類・犬種・猫種:
年齢:
性別:
体重:
頭数:
識別番号など:
健康状態・予防措置
現在の体調に問題はありません。
必要な予防接種・寄生虫対策について、施設から求められた条件を確認しました。
持病・投薬・注意事項:
同意事項
- 施設が定める立入場所、リード、ケージ、排せつ、騒音などのルールを守ります。
- ペットの行動によって施設、備品、他の宿泊者、他の動物に損害やけがが生じた場合は、施設の規約に従って対応します。
- 破損、汚損、事故、体調不良などが発生した場合は、速やかに施設へ連絡します。
- 緊急時には、施設が飼い主または緊急連絡先へ連絡することに同意します。
- 施設から利用中止や退館を求められた場合は、その指示に従います。
緊急連絡先:
かかりつけの動物病院:
署名:
記入日:
記入前に施設へ確認すること
同意書を作成する前に、次の点を施設へ確認すると、当日の受付で書き直すリスクを減らせます。
- 施設指定の同意書や専用フォームがあるか確認する。
- 同伴できるペットの種類、頭数、体重、年齢に条件があるか確認する。
- ワクチン証明書、鑑札、狂犬病予防接種済票などの提出が必要か確認する。
- 客室、共用スペース、食事会場での利用ルールを確認する。
- 清掃費、破損・汚損時の費用、キャンセルや退館の条件を確認する。
- 記入後の同意書を事前提出するのか、チェックイン時に提出するのか確認する。
施設から特定の書式や条件が示されている場合は、一般的なテンプレートよりも施設の案内を優先します。記載内容に不明点があるまま署名せず、費用や責任の範囲など、判断に影響する部分を先に確認してください。
ペット同伴の宿泊同意書は、ペットの情報だけでなく、利用ルールと事故時の対応まで確認するための書類です。施設指定の書式を使い、宿泊者情報・ペット情報・健康状態・ルール・損害対応・緊急連絡先・署名をそろえると、必要な内容を整理できます。







